岐阜弁の「机をつる」を勘違いし、引越し中の部屋で天井から机を吊るそうと困惑する男性と、それを笑いながら訂正する岐阜県民を描いたコミカルなアニメ風イラスト。

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【岐阜県民も爆笑】面白い岐阜弁の使い方12選!「机をつる」って何?意味が分かると面白い方言コント集

「悪いけど、その机、つっておいてくれる?」

もしあなたが岐阜県でこう頼まれたら、どうしますか?天井を見上げてフックを探したり、「吊るなんて無理ですよ!」と慌ててしまったりするかもしれません。実はこれ、岐阜県民にとっては「机を運んでおいて」という意味の日常的なお願いなのです。

3po

面白いですよね!このように、標準語とそっくりなのに意味が全く違う言葉の存在こそ、岐阜弁が「面白い」と言われる最大の理由なんです。

知らずに使うと、まるでコントのようなすれ違いが生まれることも。この記事では、そんな誤解されやすいけれど面白い岐阜弁を厳選し、その正しい意味と使い方を徹底解説します。

この記事でわかること

  • 標準語と間違えやすい面白い岐阜弁の意味が分かる
  • 地元民との会話で笑えるすれ違いを避けられる
  • クイズ形式で楽しく岐阜弁の知識を試せる
  • 明日から使える実践的な岐阜弁フレーズが身につく

この記事を読み終える頃には、あなたも岐阜弁の面白さにハマり、岐阜県民とのコミュニケーションが何倍も楽しくなっているはずです。さあ、言葉のすれ違いが生む笑いの世界へようこそ!

【第一章】意味が分かると面白い!標準語と激似な岐阜弁の世界

岐阜城と長良川を背景に、様々な年代の人々が「えらい」「やっとかめ」といった岐阜弁の吹き出しと共に楽しそうに会話している様子を描いた、明るいアニメ風イラスト。
笑福3歩・イメージ

岐阜弁の面白さの神髄は、標準語と同じ響きなのに、全く異なる意味で使われる言葉たちにあります。ここでは、特に勘違いしやすい代表的な方言を、クイズ形式で楽しく学んでいきましょう。あなたはいくつ分かりますか?

  • 第1問:体力ゲージがゼロ?「えらい」
  • 第2問:物理法則を無視?「机をつる」
  • 第3問:決して下ネタではない!「ちんちん」
  • 第4問:修理するわけじゃない?「なおす」
  • 第5問:どこかに捨てる?「ほかる」
  • 第6問:久しぶり!「やっとかめ」

第1問:体力ゲージがゼロ?「えらい」

友人から「昨日は一日中立ち仕事で、本当にえらかったわ…」と言われたら、あなたはどう返しますか?「偉いね!頑張ったね!」と褒めたくなりますが、それは典型的なすれ違いの始まりです。

岐阜弁の「えらい」は、「偉い(great)」ではなく「疲れた、しんどい(tired)」という意味で使われます。 体力的、精神的な疲労困憊を表す言葉なのです。

状況 岐阜県民のセリフ 標準語訳
長時間歩いた後 「あー、えらい!もう歩けん!」 「あー、疲れた!もう歩けない!」
風邪をひいた時 「熱があって体がえらいで、今日は休むわ」 「熱があって体がしんどいから、今日は休むよ」

もし相手に「えらそうだね」と言われたら、それは「偉そうに見える」という非難ではなく、「疲れているようだね」という心からの心配です。 その時は「ありがとう、ちょっと疲れちゃって」と返すのが正解です。

第2問:物理法則を無視?「机をつる」

「机をつる」という岐阜弁をめぐり、真剣に天井を調べる男性と、「運ぶだけだよ」とジェスチャーで一生懸命伝える友人の姿を描いた、コントのようなアニメ風イラスト。
笑福3歩・イメージ

引越しの手伝い中、岐阜県民の友人から「この机、あっちの部屋までつってくれる?」と頼まれたら、きっとあなたの頭には「?」が浮かぶでしょう。

岐阜弁では、なぜか「机を運ぶ」という行為だけを、特別に「机をつる」と表現します。 もちろん、天井からロープで吊るすわけではありません。この不思議な表現は岐阜県全域で使われており、その語源ははっきりしていませんが、県民にとってはごく自然な言葉です。

【すれ違いコント:引越し編】

  • 岐阜県民: 「悪いけど、この机、つってくれる?」
  • 県外の人: 「えっ、吊るんですか!?天井にフックなんて無いですよ…?」
  • 岐阜県民: 「あ、違う違う!運んでってこと!ごめんね、紛らわしくて(笑)」

この言葉を知っているだけで、引越しや大掃除の際のコミュニケーションが格段にスムーズになります。

第3問:決して下ネタではない!「ちんちん」

喫茶店で、店主の女性に「コーヒー、ちんちんやで」と言われ、言葉の意味を誤解して顔を真っ赤にして固まっている若い男性客のコミカルなアニメ風イラスト。
笑福3歩・イメージ

喫茶店で「お待たせしました、コーヒーちんちんやで気ぃつけてな」と言われたら、思わず赤面してしまうかもしれません。しかし、ご安心ください。これは全く卑猥な意味ではありません。

岐阜弁における「ちんちん」は、「(液体などが)非常に熱い」状態を表す言葉です。 やかんのお湯が沸騰している様子や、淹れたてのお茶などを指して使われます。

岐阜弁 標準語訳
「このお茶、ちんちんや!」 「このお茶、すごく熱い!」
「お風呂、ちんちんにしといたで」 「お風呂、熱々にしておいたよ」

この言葉は、特に年配の世代でよく使われます。もし聞く機会があっても、決して驚かず、冷静に「熱いんですね、気をつけます」と対応しましょう。

第4問:修理するわけじゃない?「なおす」

「その本、読んだら棚になおしといてね」。こう言われたら、「本が壊れているのかな?」と疑問に思うかもしれません。

関西地方でも広く使われますが、岐阜弁の「なおす」は「修理する(fix)」ではなく、「片付ける、しまう(put away)」という意味です。元の場所に戻す、整理整頓するといったニュアンスで使われます。

岐阜弁 標準語訳
「おもちゃを箱になおす」 「おもちゃを箱に片付ける」
「冬物の服をなおす」 「冬物の服を(クローゼットなどに)しまう」

この言葉は、家庭や職場など、あらゆる場面で頻繁に登場する重要な単語です。覚えておくと生活がぐっと楽になります。

第5問:どこかに捨てる?「ほかる」

「そのゴミ、ほっといて」。標準語の感覚だと「その場に放置して」と聞こえますが、岐阜弁では意味が異なります。

岐阜弁の「ほかる」は、主に「捨てる(throw away)」という意味で使われます。 「ゴミをほかる」は「ゴミを捨てる」という意味になります。

岐阜弁 標準語訳
「この紙、ほかっといて」 「この紙、捨てておいて」
「生ゴミをほかる場所はどこ?」 「生ゴミを捨てる場所はどこ?」

注意点

ただし、一部地域では「放っておく」という意味で使う場合もあるため、文脈で判断することが大切です。しかし、多くの場合「捨てる」と覚えておけば問題ないでしょう。

第6問:久しぶり!「やっとかめ」

「おお、Bさん!やっとかめやな!」。道でばったり会った知人にこう言われたら、それは再会を喜ぶ挨拶です。

「やっとかめ」は「久しぶり」を意味する、少し古風で丁寧な言葉です。 漢字では「八十日目」と書き、それほど長い間会っていなかった、というニュアンスが込められています。

ビジネスシーンや目上の方に対して「ご無沙汰しております」と言うような場面でも使える、品のある方言です。もしあなたが岐阜県に移住して、この言葉を自然に使うことができれば、地元の人々から「お、分かってるね!」と一目置かれるかもしれません。

【第二章】あなたも岐阜県民?面白方言クイズと実践会話

カフェでスマートフォンを使い、岐阜弁クイズに挑戦して「なるほど!」という表情を浮かべている楽しそうな女性のアニメ風イラスト。
笑福3歩・イメージ

第一章で学んだ知識を武器に、さらにディープな岐阜弁の世界に挑戦してみましょう。クイズや会話シミュレーションを通じて、あなたの「岐阜県民度」を試します。

クイズで腕試し!岐阜弁【中〜上級編】

さあ、あなたの岐阜弁知識は本物か?少し難易度の高いクイズに挑戦してみましょう。

岐阜弁クイズ

【中級編】
問1: 自転車のことを、岐阜県(特に美濃地方)では何と呼ぶでしょう?
1. チャリ
2. ケッタ
3. バイク


【上級編】
問2: 「あの人の字はだだくさやな」と言われた場合、「だだくさ」とはどのような意味でしょう?
1. 達筆で美しい
2. 小さくて読みにくい
3. 雑でいい加減だ

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クイズの答え
問1: 2. ケッタ
   * 解説:「蹴ったくる」が語源とされる名古屋発祥の言葉ですが、美濃地方で広く使われています。
問2: 3. 雑でいい加減だ
   * 解説:「だだくさな仕事」のように、行動や成果物の質の低さを表す言葉です。

語尾で変わるニュアンス:「〜やお」「〜やらぁ」

放課後の日差しが差し込む教室で、二人の女子高生が「〜やおね?」という可愛い岐阜弁の語尾を使って楽しそうにおしゃべりしている、穏やかで微笑ましいアニメ風イラスト。
笑福3歩・イメージ

岐阜弁の面白さは単語だけではありません。会話の雰囲気を大きく左右するのが、特徴的な語尾です。

  • 「〜やお」「〜やおね」
    • 意味:「〜だよ」「〜だよね」
    • ニュアンス:同意を求めたり、事実を優しく伝えたりする時に使います。岐阜弁の「かわいい」響きを代表する語尾です。
    • 例文:「このケーキ、美味しいやおね?」
  • 「〜やらぁ」
    • 意味:「〜だろう」
    • ニュアンス:推測や憶測を表します。標準語の「だろう」よりも柔らかく、断定を避ける響きがあります。
    • 例文:「彼はもうすぐ来るやらぁ。」

これらの語尾を使いこなせると、あなたの岐阜弁は一気にネイティブらしくなります。ちなみに、岐阜県が舞台となったアニメ『君の名は。』や『氷菓』でも、こうした方言の響きが作品の雰囲気を豊かにしています。

地元民との会話シミュレーション

あなたが岐阜市内の喫茶店に入ったとします。店主との会話をシミュレーションしてみましょう。

【会話シミュレーション:喫茶店編】

  1. 店主: 「いらっしゃい。今日はえらい雨やったねぇ」
  2. あなた: 「本当ですね。おかげで靴が泥まるけです」
  3. 店主: 「そりゃ大変やったな。コーヒー、ちんちんにしといたで、ゆっくりぬくたまってってちょ」
  4. あなた: 「ありがとうございます。このお店、落ち着きますね。あんきになります」

【単語解説】

  • えらい: この文脈では「ひどい雨」という意味。
  • まるけ: 「〜だらけ」という意味。「泥まるけ」は「泥だらけ」。
  • ぬくたい: 「温かい」。じんわりとした心地よい温かさを表します。
  • ちょ: 「〜してね」という親しみを込めた軽い命令。
  • あんき: 「安心」「気楽」という意味。飛騨地方でよく使われますが、美濃地方でも通じます。

よくある質問

Q. 岐阜弁で「疲れた」ってなんて言うの?
A. 岐阜弁で「疲れた」や「しんどい」は「えらい」と言います。 体や心が疲労している状態を表す言葉で、「偉い」という意味ではありません。例えば「今日は仕事でえらかった」のように使います。

Q. 岐阜弁の「机をつる」って、本当に吊るすの?
A. いいえ、吊るすわけではありません。「机をつる」は「机を運ぶ」という意味で使われる、岐阜県独特の面白い表現です。 引越しの手伝いなどで頼まれた際は、運ぶのを手伝ってあげましょう。

Q. 岐阜弁で「久しぶり」ってどう挨拶するの?
A. 岐阜弁で「久しぶり」は「やっとかめ」と言います。 「八十日目」と書く、少し丁寧で古風な挨拶の言葉です。友人だけでなく、目上の方にも使える便利な方言なので、覚えておくと良いでしょう。

総括・まとめ

今回は、標準語とそっくりなのに意味が全く違う、面白い岐阜弁の世界を探求してきました。

「えらい」は「疲れた」、「机をつる」は「机を運ぶ」、そして「ちんちん」は「とても熱い」など、知らなければコントのようなすれ違いを生んでしまう言葉たちが、岐阜弁の大きな魅力です。

これらの言葉は、単に面白いだけでなく、岐阜県の人々の気質や文化を映し出しています。例えば、「えらそうやね」という言葉が、相手を非難するのではなく心配する言葉である点には、岐阜県民の優しさが表れています。

この記事のポイント

  • 岐阜弁の「えらい」は「偉い」ではなく「疲れた」。
  • 机をつる」は物理法則を無視せず「机を運ぶ」こと。
  • ちんちん」は全く下ネタではなく非常に熱い」状態。
  • なおす」は「修理」ではなく「片付ける」。
  • やっとかめ」は「久しぶり」を意味する丁寧な挨拶。

この記事で紹介した方言は、ほんの一部に過ぎません。次にあなたが岐阜を訪れる際には、ぜひ耳を澄ませ、地元の人々との会話に挑戦してみてください。きっと、言葉の面白さを通じて、旅がもっと豊かで忘れられないものになるはずです。


本記事は公式サイト・各サービス公式情報を参照しています

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