💡 30秒でわかる結論
この記事は秋田弁の意味を当てる全15問のクイズです。
初級5問・中級5問・上級5問の3段階で、定番の「めんけ」「んだ」から、勘違いされがちな「こえ」「なげる」、そして秋田県民でも唸る地域差問題まで網羅。
12問以上正解で秋田弁マスター(※あくまで当サイト基準です)、解説では出典つきで語源や地域差もしっかりカバーします。
スクロールしながらお気軽にどうぞ。
【まずはサクッと】秋田弁クイズの遊び方と県民度の目安
ルールはシンプルです。各問題に3つの選択肢があるので、ピンと来たものを心の中で選んでスクロール。後半の「答え合わせ」セクションで一気に答え合わせができます。
正解数の目安はこんな感じ(あくまで当サイト基準のお遊びです)。
- 0〜4問:秋田弁ビギナー(これから一緒に覚えていきましょう)
- 5〜8問:秋田弁ファン(旅行で困らないレベル)
- 9〜11問:秋田弁通(ご近所におばあちゃんがいた説)
- 12〜15問:秋田弁マスター(と、勝手に認定します)
なお、秋田弁の地域区分には諸説あります。一般的には北部・中央・南部の3つに分けられ、それをさらに細かく見ると鹿角・県北・中央・由利・県南の5つの方言圏として整理されることもあります(出典:秋田ふるさと検定・秋田県教育委員会系)。
今回のクイズは全県でよく使われるものを中心にしつつ、最後の上級編でこの地域差にも踏み込みます。
んだば、まんずいぐべ(それじゃあ、まずいきましょう)。
【初級】これがわかれば秋田初心者!定番5問
Q1.「めんけ」の意味は? ①かわいい ②めんどくさい ③明るい
Q2.「んだ」の意味は? ①いいえ ②そうだね ③わからない
Q3.「がっこ」の意味は? ①学校 ②お漬物 ③かかと
Q4.「しったげ」の意味は? ①知っている ②少しだけ ③とても・すごく
Q5.「へば」の意味は? ①おはよう ②ありがとう ③それじゃあね
【中級】ここから難易度UP!勘違いされがち5問
中級は、標準語と似ているせいで他県の人が誤解しやすい言葉を集めました。秋田出身者が県外で「え?」と聞き返された経験のあるやつばかりです。
Q6.「こえ〜」と言われたとき、相手はどんな気持ち? ①怖がっている ②疲れている ③お腹が空いている
Q7.「これ、なげといて」と言われたら、どうする? ①投げて渡す ②捨てる ③冷凍する
Q8.「米うるがしといて」と言われたら? ①米を炊く ②米を水に浸しておく ③米を研いで乾かす
Q9.「ごしゃがれだ」の意味は? ①ご馳走になった ②怒られた ③転んだ
Q10.「どでんした」の意味は? ①転んだ ②びっくりした ③道に迷った
【上級】秋田県民でもにやり?難読・地域差クイズ5問
ラスト5問は語源・地域差・伝統方言からの出題です。全問正解できたら、もう秋田弁マスターと名乗ってOK(当サイト調べ)。
Q11.「ねねね」と3回続けて言われたとき、一番よく紹介される意味は? ①寝なさい ②要らないよ ③ねえねえ聞いて
Q12.「ばっけ」とは何のこと? ①バッタ ②ふきのとう ③吹雪
Q13.「えふりこぎ」と言われた人は、どんな人? ①見栄っ張り ②面倒くさがり ③おっちょこちょい
Q14.尊敬語で「そうです」を意味する言葉。鹿角地方ではどう言う? ①ンダッシ ②ソーダンシ ③ンデガンシ
Q15.「ねまる」の最も基本的な意味は? ①寝る ②座る・腰を落ち着ける ③逃げる
【答え合わせ】全15問の解説と語源こぼれ話
お疲れさまでした。ここから一気に答え合わせします。
A1.「めんけ」=①かわいい 東北の古語「めぐし」の変化形とされ、「めんこい」とも言います(出典:じゃらんニュース2025年9月)。「なんとめんけー犬っこだぁ〜」のように使います。
A2.「んだ」=②そうだね 肯定の相づち。否定なら「んでね」、逆接なら「んだども」、確認なら「んだんでね?」と、活用バリエーションが豊富です。
A3.「がっこ」=②お漬物 「雅香(がこう)」や「香香(こうこう)」が転じたという説があります(出典:秋田ふるさと検定)。いぶりがっこは全国区ですね。
A4.「しったげ」=③とても・すごく 「死ぬほど」が語源とされ、「しったげうんめぇ(すごく美味しい)」のように強調表現として使います。
A5.「へば」=③それじゃあね 別れ際の挨拶。「せば」「へばな」とも。親しい間柄でのカジュアル表現なので、目上の人には別の表現を選びます。
A6.「こえ〜」=②疲れている 「怖い」ではなく「疲れた」。語源は筋肉が「強(こわ)ばる」から。県外勤務の秋田出身者が職場で「こえ〜」と漏らして驚かれる、定番のすれ違いワードです。
A7.「なげる」=②捨てる 「投げる」が変化したもの。東北〜北海道で広く使われています。「ゴミなげといて」は「ゴミ投げて遊んで」ではないのでご注意を。
A8.「うるがす」=②米を水に浸しておく 「潤(うる)わせる」が語源。お米を炊く前に水に浸す動作で日常的に使われます(出典:じゃらんニュース)。
A9.「ごしゃがれだ」=②怒られた 「ごしゃぐ」=怒る、の受け身。語源は「後生(ごしょう)を焼く」など諸説あり。
A10.「どでんした」=②びっくりした 「動転」が語源と言われています(出典:秋田ふるさと検定)。
A11.「ねねね」=①寝なさい 秋田弁名物の「ね」遊び。1文字なら「ない」、2文字「ねね」なら「寝ない」または「ないじゃん」、3文字「ねねね」になると文脈によって「寝なさい」「寝ないじゃん」の両方の意味で使われます(出典:秋田県広報「スマイル通信」第145号)。今回のクイズでは公式広報で先に紹介されている「寝なさい」を正解としていますが、どちらの解釈も県お墨付きの正しい使い方です。
A12.「ばっけ」=②ふきのとう 早春のフキの花芽のこと(出典:秋田ふるさと検定)。秋田の山菜文化を象徴する一語。
A13.「えふりこぎ」=①見栄っ張り 「いい振りをこく」が語源とされ、自慢げで生意気な態度をやんわりたしなめる言葉です。
A14.鹿角地方「そうです」=②ソーダンシ 鹿角は江戸時代に南部藩(現在の岩手県側)に属していた歴史があり、岩手弁の影響が残っています。県北・中央は「ンダッシ」、県南は「ンダンシ」、由利は「ンデゴザリアンシ/ンデガンシ」と、秋田県内だけでこれだけ違う(出典:秋田ふるさと検定)。
A15.「ねまる」=②座る・腰を落ち着ける 中心の意味は「座る・腰を落ち着ける」で、そこからゆっくりくつろぐ・横になって休むといった広がりもあります。「寝る」と誤解されがちですが、寝る動作そのものを指す言葉ではない点がポイント。実はこの「ねまる」、松尾芭蕉の俳句にも登場する古語なんです。
【ちょっと寄り道】「ねまる」は松尾芭蕉も使った?古語と秋田弁の意外な縁
ここからはおまけのこぼれ話。
秋田弁って一見「訛りが強い独特な言葉」に見えますが、調べてみると古い日本語が綺麗に残っているケースが結構あるんです。
たとえば「ねまる」。松尾芭蕉の句〈涼しさを我宿にしてねまる也〉に登場するとされ、もとは「ゆっくりくつろぐ」を意味する古語が秋田に残ったかたち。「しょし(恥ずかしい)」も古語の「笑止」からきていると言われていて、「めんけ」のルーツとされる「めぐし」も古語です。
東北の言葉は「訛ってる」と言われがちですが、見方を変えれば昔の日本語の博物館みたいなところがある、と。
ただ気になるのは、若い世代の使用実態。秋田大学の調査論文(グローバル教育センター)では、秋田出身の大学生でも普段は標準語が中心で、伝統方言の使用は減ってきているという報告がありました。一方、産経新聞2022年のインタビューでは、秋田の詩人・あゆかわのぼるさんが「川柳に応募する若い人が増えてきた」「方言再興の時代の波を予感する」と語っていて、SNSや創作の場では方言の再評価も静かに進んでいるようです。
クイズで遊んでるだけのつもりが、ちょっといい話に着地しました。
まとめ|秋田弁クイズで見えてきた、あったかい言葉たち
最後にざっとおさらい。
秋田弁は北部・中央・南部の3区分、より細かく見ると鹿角・県北・中央・由利・県南の5方言圏に分けられ、同じ「そうです」でもンダッシ・ソーダンシ・ンダンシと言い方が変わります。定番の「めんけ」「んだ」「しったげ」は会話の潤滑油、「こえ(疲れた)」「なげる(捨てる)」は県外で誤解されやすい要注意ワード。そして「ねまる」「しょし」のように古語の名残をとどめる言葉も多く、秋田弁は昔の日本語が今もあったかく息づいている地域言葉だと言えそうです。
あなたは何問正解できましたか?もし家族や友人に秋田出身の人がいたら、ぜひ問題を出してみてください。「なすてそった問題知ってらの?(なんでそんなに(たくさん)問題知ってるの?)」と、めんけ顔で驚いてもらえるかもしれません。
へばまんず、また次の方言クイズで。
【注記】 本記事の情報は2026年5月時点のものです。方言は時代や世代によって使われ方が変わることがあるため、最新の使用実態は地元の方や公的資料(秋田県公式サイト、秋田ふるさと検定など)で確認してください。方言圏の区分にはいくつかの考え方があり、本記事では一般的な3区分とより細かい5区分を併記しています。地域差については代表的なものを紹介しており、市町村単位でさらに細かな違いがある場合があります。
【主な参考資料】