「会議中、つい『つるっとしちょった』…」
もしあなたがこの言葉の意味を正確に理解できたなら、かなりの大分方言通です。
これは、決して「ツルっと滑って転んだ」わけではありません。正解は、記事の上級編で発表します。
大分県の方言は、標準語と同じ響きで意味が全く違ったり、言葉の響き自体がユニークだったりと、知れば知るほど面白い言葉の宝庫です。
その面白さは、まるで難解な暗号のよう。
この記事では、そんな奥深い大分方言の世界を、クイズ形式で楽しく学べるように構成しました。
【初級編】まずは腕試し!日常に潜む面白方言クイズ

まずはウォーミングアップから。
日常会話で使われるけれど、県外の人が聞くと「え?」となってしまう基本的な方言からの出題です。
あなたはいくつ正解できるでしょうか?
- 第1問:暴力じゃない?「びんた」
- 第2問:空は飛ばない?「とぶ」
- 第3問:太ってないのに?「ふとる」
- 第4問:ずるくないのに?「ずって」
- 第5問:修理じゃない?「なおす」
- 第6問:頭の後ろは?「うしろあたま」
第1問:暴力じゃない?「びんた」
問題: 友達が子供を叱って「こら!びんたするな!」と言いました。さて、何をやめるように言っているのでしょう?
選択肢:
- 平手打ち
- 頭突き
- 無駄遣い
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正解:3. 無駄遣い
解説: 大分の一部地域、特に県南では「びんた」を「無駄遣い」や「贅沢」という意味で使うことがあります。語源は、魚の「びんちょうマグロ」の「びん」から来ており、昔は贅沢品だったマグロを気前よく振る舞う様子から来ているという説があります。いきなり「びんた!」と言われても、決して殴られるわけではないのでご安心を。
第2問:空は飛ばない?「とぶ」
問題: 運動会で、おじいちゃんが孫に「〇〇ちゃん、とぶの速ぇなぁ!」と叫んでいます。何を褒めているのでしょう?
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正解:走ること
解説: 大分弁で「とぶ」は「走る」を意味します。運動会の徒競走で使われる、非常にポピュラーな方言です。もし大分で「とんでん行ってきて!」(走って行ってきて!)と言われても、スーパーマンのように空を飛ぶ必要はありません。
第3問:太ってないのに?「ふとる」
問題: 久しぶりに会った親戚のおばちゃんが、あなたの子供に「あら〜、しばらく見んうちに、ふとなったねぇ」と目を細めています。どんな意味でしょう?
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正解:(背が)大きくなる、成長する
解説: これは悪口ではなく、子供の成長を喜ぶ温かい言葉です。標準語の「太る(体重が増える)」という意味で使いたい場合、大分弁では「こえる」と言います。この違いを知らないと、せっかくの褒め言葉を悪口だと勘違いしてしまうかもしれません。
第4問:ずるくないのに?「ずって」
問題: 満員のバスで、おばあちゃんが「すいません、ちいっとずってくれん?」と言いました。あなたに何をお願いしているのでしょう?
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正解:席を詰めてほしい
解説: 「ずって」は「(席などを)詰めて」「動いて」という意味の言葉です。「ずるい」という意味の「ずりきー」と響きが似ているため混乱しやすいですが、全く違う意味なので注意しましょう。
第5問:修理じゃない?「なおす」
問題: 食事の後、母親が「そのお皿、なおしちょって」と言いました。あなたは何をすべきでしょう?
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正解:お皿を片付ける、しまう
解説: 大分方言を代表する、最も有名な誤解されやすい言葉です。「なおす」は「修理する」ではなく「元の場所に戻す・収納する」という意味。これをマスターすれば、大分方言初級編は卒業です。
第6問:頭の後ろは?「うしろあたま」
問題: 大分市出身のタレント、ユースケ・サンタマリアさんがテレビで使い、共演者を混乱させた言葉「うしろあたま」。体のどの部分を指すでしょう?
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正解:後頭部
解説: 多くの大分県民が標準語だと信じて使っている方言の代表格です。考えてみれば「後ろの頭」なので意味は通じそうですが、実は方言。このエピソードは、方言がいかに生活に根付いているかを示す面白い例です。
【上級編】これが分かれば大分県民!超難解な面白方言

さて、ここからは難易度がぐっと上がります。
言葉の響きや意味がユニークで、知っていると自慢できるマニアックな方言に挑戦してみましょう。
- 第1問:大渋滞!「いっすんずり」
- 第2問:物騒な言葉?「ちちまわす」
- 第3問:でたらめなこと?「ほげほっぽう」
- 第4問:うたた寝は?「つるっとしちょった」
- 第5問:早口言葉に挑戦!
- よくある質問
- 総括・まとめ
第1問:大渋滞!「いっすんずり」
問題: 連休中の別府に向かう道で、運転手が「こりゃ、いっすんずりやなぁ…」とため息をつきました。どんな状況でしょう?
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正解:ひどい交通渋滞
解説: 「一寸(約3cm)ずつしか進まない」様子を、これ以上なく的確に表現したユーモラスな言葉です。言葉の響きだけで、車が全く進まないイライラした状況が目に浮かぶようです。
第2問:物騒な言葉?「ちちまわす」
問題: 「言うこと聞かんと、ちちまわすぞ!」親が子を叱る際の常套句ですが、どんな意味でしょう?
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正解:ぶん殴る、ボコボコにする
解説: 言葉の響きからは想像もつかないほど物騒な意味ですが、実際には愛情のこもった脅し文句として使われることがほとんどです。
第3問:でたらめなこと?「ほげほっぽう」
問題: 「あいつの言うことは、いっつもほげほっぽうや」と言われている人がいます。その人の話はどんな内容でしょう?
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正解:でたらめ、大ぼら、うそ
解説: 「ほげ」が「うそ」を意味し、それに「ほっぽう」が付くことで意味が強調されます。一度聞いたら忘れられない、愛嬌のある響きが特徴的な言葉です。
第4問:うたた寝は?「つるっとしちょった」
問題: 冒頭の問題です。会議中に「すみません、つるっとしちょった」と謝っている同僚。彼に何が起きたのでしょう?
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正解:居眠りしていた、うたた寝していた
解説: 意識が「つるっと」滑って眠りの世界に入ってしまった、という状況を見事に表現しています。日本語のオノマトペの豊かさを感じさせる、非常に巧みな方言です。
第5問:早口言葉に挑戦!
問題: 「ぷっちょとっちょってっちいっちょったんになんでとっちょってくれんかったん?」 これを標準語に訳してください。
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正解:「ぷっちょ取っておいてって言っておいたのに、なんで取っておいてくれなかったの?」
解説: 大分方言の「て」が「ち」に、「と」が「っ」に変化する特徴が凝縮された、まるで早口言葉のようなフレーズです。これをスラスラ言えたら、あなたも名誉大分県民です!
よくある質問
大分弁で交通渋滞がひどいことを何て言うの?
大分弁でひどい交通渋滞のことは「いっすんずり」と言います。「一寸(約3cm)ずつしか進まない」という意味で、車が全く動かない様子を表すユーモラスな表現です。
大分弁の「ちちまわす」ってどういう意味?
「ちちまわす」は、「ぶん殴る」や「ボコボコにする」といった、少し物騒な意味を持つ言葉です。ただし、実際には親が子を叱る時などに、愛情を込めた脅し文句として使われることが多いです。
大分弁で「うそ」や「でたらめ」を面白く言う言葉は?
「うそ」や「でたらめ」を指す面白い言葉として「ほげほっぽう」があります。響きがユニークで、一度聞いたら忘れられない愛嬌のある方言です。
総括・まとめ
今回は、クイズ形式で面白い大分方言をご紹介しました。あなたはいくつ正解できましたか?
- 初級編: 「なおす(片付ける)」「とぶ(走る)」など、意味を誤解しやすい基本単語。
- 上級編: 「いっすんずり(大渋滞)」「つるっとしちょった(居眠り)」など、知っていると自慢できるユニークな言葉。
大分方言は、単に標準語と違うだけでなく、その土地の人々のユーモアや生活感が詰まった文化そのものです。
今回ご紹介した言葉を覚えておけば、大分の人との会話が盛り上がること間違いなし。ぜひ、雑談のネタとして使ってみてください。