標準語と広島弁のすれ違いをテーマにしたイラスト。広島出身の女性と話す東京の友人が、頭に「???」を浮かべて困惑している様子。背景には厳島神社の大鳥居が描かれている。

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【広島県民も驚愕】それ方言じゃけ!標準語と勘違いしがちな広島弁7選

「え、今の言葉って通じんの?」

広島で生まれ育ったあなたが、県外に出て初めて体験するあの瞬間。

当たり前に使っていた言葉が、友人や同僚に「…どういう意味?」と聞き返され、それが方言だったと知る衝撃。

広島県民なら、誰しも一度は経験がある「あるある」ではないでしょうか。

特に「手がたわんけぇ取って」の一言。

これが通じなかった時の衝撃は計り知れません。

私たちは、あまりにも自然に、あまりにも当たり前に、これらの言葉を標準語だと思い込んで暮らしているのです。

この記事では、そんな広島県民が愛着を込めて使いながらも、実は方言だったと気づいていない珠玉の言葉たちを厳選してご紹介します。

この記事のポイント

  • 広島県民が標準語と勘違いしている代表的な方言がわかる
  • 県外で恥をかかないための正しい知識が身につく
  • なぜその言葉が方言だと気づきにくいのか理由がわかる
  • 言葉の由来や背景にある広島の文化に触れられる

【レベル1】県外で赤面!意味が通じない基本の広島弁

食卓で醤油に手が届かない(たわん)女性が困っており、その言葉の意味が分からず県外の家族がキョトンとしている、広島弁「たわん」を解説するイラスト。
笑福3歩イメージ

まずは、多くの広島県民が県外で「え?」という顔をされ、方言だと自覚する登竜門的な言葉たちから見ていきましょう。

これらは広島の日常に溶け込みすぎていて、もはや方言という意識すらないかもしれません。

あなたが標準語だと思い込んでいる言葉はいくつあるでしょうか。

  • 第1位:全国に通じると思ってた「たう・たわん」
  • 第2位:テストで誤解を生む「みやすい」
  • 第3位:気力じゃない!物が壊れる「めげる」
  • 第4位:飲み会の合言葉「たちまちビール」
  • 第5位:標準語にない概念?「すいばり」

第1位:全国に通じると思ってた「たう・たわん」

意味: 届く・届かない   勘違い度: ★★★★★

広島県民の「標準語勘違いランキング」があるとしたら、間違いなく王者として君臨するのがこの「たう・たわん」です。

「あそこの醤油、手がたわんけぇ取ってくれん?」は、家庭や職場で交わされるごくありふれた日常会話。

これが方言だと疑う広島県民は、ほぼ皆無と言っていいでしょう。

その証拠に、東京・銀座にある広島県のアンテナショップの名前は「TAU(たう)」です。

県を代表する施設にその名がつけられるほど、この言葉は県民の生活と心に深く根付いているのです。

第2位:テストで誤解を生む「みやすい」

意味: 簡単だ、容易だ   勘違い度: ★★★★☆

「このテスト問題、ぶちみやすいわ」と言ったら、県外の先生には「見やすい(カンニングしやすい)問題だとは何事だ!」と怒られてしまうかもしれません。

広島弁の「みやすい」は「見るのが容易」ではなく、「(やることが)簡単だ」という意味です。

「見やすい」と「簡単」では、文脈によっては大違い。

意味を取り違えられると人間関係にヒビが入りかねない、少し危険な方言です。

第3位:気力じゃない!物が壊れる「めげる」

意味: (物が)壊れる、故障する   勘違い度: ★★★★☆

標準語の「めげる」は、「失敗して気力がなくなる」といった精神的な状態を指します。

しかし、広島弁の「めげる」は、テレビやパソコン、車といった物理的な物が壊れることを指します。

「昨日買ったスマホがもうめげたんよ…」と広島県民が嘆いていたら、それは精神的に落ち込んでいるのではなく、スマホが物理的に故障して悲しんでいるのです。

意味が全く異なるため、県外の人を混乱させてしまう代表的な方言の一つです。

第4位:飲み会の合言葉「たちまちビール」

意味: とりあえずビール   勘違い度: ★★★☆☆

広島の宴会は「たちまちビールでええじゃろ?」の一言から始まります。

これは「とりあえずビールでいいよね?」という意味のお決まりのフレーズ。

しかし、標準語で「たちまち」は「あっという間に、すぐに」という意味です。

文脈で何となく意味は通じるかもしれませんが、「とりあえず」という意味で「たちまち」を使うのは広島ならでは。

この一言が自然に出るあなたは、生粋の広島県民です。

第5位:標準語にない概念?「すいばり」

意味: (木片などの)トゲ   勘違い度: ★★★☆☆

指に刺さった木のとげ。あの小さな厄介者を、広島では「すいばり」と呼びます。

驚くべきことに、標準語にはこの「すいばり」にピッタリ当てはまる一単語が存在せず、「トゲ」や「木のささくれ」のように説明的に表現するしかありません。

あまりに的確な表現であるため、広島県民はこれが全国共通語だと信じて疑いません。

他県の人に「すいばりが刺さった!」と言って、「何それ?」と返された時に初めて方言だと気づくパターンが多い言葉です。

【レベル2】広島県民も半信半疑?実はこれも方言じゃった!

広島カープの帽子をかぶった男性が方言の辞書を読み、「これも方言だったのか!」と衝撃を受けているコミカルなイラスト。
笑福3歩イメージ

ここからは、広島県民の中でも「え、これも方言だったの!?」と驚く人が多い、少しマニアックな言葉たちをご紹介します。

あなたの広島弁知識の深さが試されるセクションです。

意味を正しく理解し、明日からドヤ顔で語れるようになりましょう。

  • これも方言?:尊敬語の「〜ちゃった」
  • これも方言?:屁理屈を言う「かばち」
  • これも方言?:青あざを指す「あおじ」
  • これも方言?:醤油がなくなる「みてる」
  • よくある質問
  • 総括・まとめ

これも方言?:尊敬語の「〜ちゃった」

意味: 〜なさった、〜されました(尊敬語)   勘違い度: ★★★★★

広島に来たばかりの人が最もカルチャーショックを受ける言葉、それが尊敬語の「〜ちゃった」です。

例えば、「先生が来ちゃったよ」という一文。

標準語の感覚だと「先生が来てしまった(迷惑だ)」というネガティブなニュアンスに聞こえますが、広島弁では「先生が来られました」という純粋な尊敬語なのです。

この表現は、近世の上方(京都・大阪)で使われていた敬語が変化した由緒正しい言葉。

しかし、その誤解されやすさから、県外の人とのコミュニケーションでは注意が必要です。

これも方言?:屁理屈を言う「かばち」

意味: 文句、屁理屈   勘違い度: ★★★☆☆

「かばちをたれるな!」は「屁理屈を言うな!」という意味。

広島市を舞台にした行政書士の漫画『カバチタレ!』のタイトルにもなったことで有名になりましたが、これもれっきとした広島弁です。

言葉の響きから何となく意味は推測できるかもしれませんが、「かばち」という単語自体は広島エリアでしか通じません。

これも方言?:青あざを指す「あおじ」

意味: 青あざ   勘違い度: ★★★☆☆

転んで膝を打った時にできる、あの青黒いあざ。広島では「あおじができた」と言います。

「青なじみ」が変化した言葉とされ、非常に的確な表現ですが、これも立派な方言です。

「青あざ」と言えば全国で通じますが、「あおじ」と言って通じるのは広島県民だけ。

あまりに自然な響きのため、方言だと気づいていない人も多い言葉です。

これも方言?:醤油がなくなる「みてる」

意味: (液体などが)なくなる、尽きる   勘違い度: ★★★★☆

食卓で醤油を使おうとしたら、空っぽだった。

そんな時、広島のお母さんは「ありゃ、醤油がみてとるがね」と言います。

この「みてる」は「(中身が)尽きている、なくなっている」という意味。

「満ちる」の反対語として、あまりにも自然な対比で使われるため、これが方言だと気づくのは至難の業。

県外で「醤油がみてたよ」と言っても、まず通じないでしょう。

よくある質問

広島の人が言う「たわん」って、どういう意味で使われるんですか?

「たわん」は「(物理的に)手が届かない」という意味です。広島県民が最も標準語だと勘違いしている方言の代表格で、「醤油に手がたわん」のように、日常生活で頻繁に使われます。

広島弁の「めげる」は、人が落ち込むことじゃないって本当ですか?

はい、本当です。広島弁の「めげる」は、テレビやスマホなどの「物が壊れる、故障する」という意味で使います。標準語の「気力がなくなる」という意味とは全く異なるため、注意が必要です。

広島弁の敬語で「〜ちゃった」と聞いたら、失礼な意味になりますか?

いいえ、全く逆です。「先生が来ちゃった」は「先生が来られました」という意味の尊敬語です。ネガティブな意味に聞こえがちですが、敬意を表す広島弁なので、誤解しないようにしましょう。

総括・まとめ

今回は、広島県民自身も標準語だと勘違いしがちな広島弁を厳選してご紹介しました。

「たう・たわん」「めげる」「みやすい」など、私たちの生活にあまりにも深く溶け込んでいる言葉たちが、実は広島エリア限定のローカル言語だったという事実に、改めて驚いた方も多いのではないでしょうか。

これらの言葉は、単なる「通じない言葉」ではありません。広島の風土と歴史の中で、人々がコミュニケーションを円滑にするために磨き上げてきた、合理的で便利な表現なのです。

県外の人と話すときは少しだけ意識する必要があるかもしれませんが、これからも胸を張って、この愛すべき「標準語みたいな広島弁」を使っていきましょう。

それこそが、私たちのアイデンティティなのですから。

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