あなたは、福岡県民の友人から「この棚、ちょっと“なおしとって”」と頼まれました。
さて、あなたは何をしますか? 工具箱を探しますか? それとも、棚の中の物を整理し始めますか?
この一言で、あなたの「福岡方言マスター度」が試されます。
福岡県の方言は、単に「ばり」「~っちゃん」といった有名な言葉だけではありません。地元の人々が標準語だと信じて疑わない、数々の「ステルス方言」が存在するのです。
この記事では、そんな奥深い福岡方言の世界を、クイズ形式で楽しく探検していきます。
【初級編】まずは腕試し!これだけは知っておきたい基本の福岡方言クイズ

さあ、いよいよクイズの始まりです!まずは初級編として、福岡県内で広く使われる基本的な方言から5問出題します。
肩の力を抜いて、直感で答えてみてください。答えは各問題のすぐ下にあります。
- 第1問:挨拶の定番「なんしようと?」
- 第2問:最強の肯定「よかよ」
- 第3問:背負うこと、なんて言う?「からう」
- 第4問:お掃除の基本「はわく」
- 第5問:強調するなら「ばり」or「ちかっぱ」?
第1問:挨拶の定番「なんしようと?」
道端で友人に会った時、福岡県民が「なんしようと?」と声をかけてきました。この時の最も適切な意図は次のうちどれでしょう?
A. 「(怪しいな)何をしているんだ?」と詰問している
B. 「元気?」「やあ!」といった軽い挨拶
C. 「具体的な行動を詳細に報告してほしい」と尋ねている
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答え:B. 「元気?」「やあ!」といった軽い挨拶
【解説】 「なんしようと?」は「何してるの?」という直訳の意味だけでなく、挨拶としても非常に広く使われる便利な言葉です。 詮索しているわけではないので、「元気だよ!」くらいの軽い返事で全く問題ありません。
第2問:最強の肯定「よかよ」
友人から「これ、手伝ってくれん?」と頼まれました。あなたが快く引き受ける場合、最も気持ちが伝わる返事はどれでしょう?
A. 「よかよ!」
B. 「いいよ」
C. 「よかろうもん」
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答え:A. 「よかよ!」
【解説】 「よかよ」は、単なる承諾の「いいよ」ではありません。 「喜んで!」「もちろん!」という、積極的で前向きな気持ちが含まれています。満面の笑みで言えば、相手との距離もぐっと縮まる魔法の言葉です。
第3章:背負うこと、なんて言う?「からう」
小学生がランドセルを背負っている様子。この「背負う」という動作を、福岡では何と言うでしょう?
A. しょる
B. せおう
C. からう
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答え:C. からう
【解説】 リュックやカバンなどを「背負う」ことを、福岡県をはじめ九州の広い地域で「からう」と言います。 これは地元民が方言だと気づいていない代表例の一つで、県外で通じなくて驚く人が後を絶ちません。
第4問:お掃除の基本「はわく」
お母さんから「玄関ば、〇〇いとって」と言われました。〇〇に入る動詞は何でしょう?
A. ふいて
B. はいて
C. はわいて
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答え:C. はわいて
【解説】 ほうきで「掃く」ことを、福岡では「はわく」と言います。 これも「からう」と並んで、多くの県民が標準語だと信じている言葉です。標準語の「はく」は、「気分が悪くて吐く」ことを連想する人もいるほど、「掃く=はわく」が定着しています。
第5. 第5問:強調するなら「ばり」or「ちかっぱ」?
「このラーメン、すごく美味しい!」と感動を伝えたい時、より強い気持ちを表すのはどちらでしょう?
A. ばり美味しい
B. ちかっぱ美味しい
C. どちらも同じ
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答え:B. ちかっぱ美味しい
【解説】 「ばり」も「とても」を意味する若者言葉として広まりましたが、「ちかっぱ」は「力いっぱい」が語源とされ、最上級の強調表現として使われます。 「今日のライブはちかっぱ楽しかった!」のように、感情が最高潮に達した時に使うと、より気持ちが伝わります。
【上級編】これがわかればあなたも福岡通!難解方言クイズ

初級編、お疲れ様でした。ここからは難易度がぐっと上がります。
筑豊や筑後地方で使われる独特な言葉や、意味を推測しにくい単語など、福岡方言の奥深さを感じられる5問です。
全問正解できたら、あなたを「福岡方言マスター」に認定します!
- 第6問:暴力じゃない?「びんた」
- 第7問:昆虫じゃない?「かべちょろ」
- 第8問:殴るという意味の「くらす」
- 第9問:調子に乗ることを「とんぴんつく」
- 第10問:最上級の怒り「ぐらぐらこく」
- よくある質問
- 総括・まとめ
第6問:暴力じゃない?「びんた」
博多の居酒屋で、隣の席の人が「びんたが美味しいねぇ」と言っています。一体何のことでしょう?
A. 魚の頭の部分
B. 平手打ちのようにピリッと辛い料理
C. 頬肉の炭火焼
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答え:A. 魚の頭の部分
【解説】 「びんた」とは、魚の頭部、特にマグロの頭を指す言葉です。決して暴力的な意味ではありません。福岡の鮮魚市場や居酒屋ではごく普通に使われる言葉で、塩焼きや煮付けにして食べられます。
第7問:昆虫じゃない?「かべちょろ」
筑後地方のおばあちゃんが「窓に大きか『かべちょろ』がおる!」と叫んでいます。その正体は何でしょう?
A. 大きな蛾
B. ヤモリやトカゲ
C. カメムシ
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答え:B. ヤモリやトカゲ
【解説】 「かべちょろ」は、家の壁などをチョロチョロと這う姿から来たと思われる、ヤモリやトカゲを指す言葉です。 特に筑後地方でよく使われます。その音の響きがユーモラスで、一度聞いたら忘れられない方言の一つです。
第8問:殴るという意味の「くらす」
筑豊地方が舞台の映画で「言うこと聞かんと、『くらす』ぞ!」というセリフが出てきました。どんな意味でしょう?
A. 一緒に暮らす
B. 暗くする
C. 殴る
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答え:C. 殴る
【解説】 「くらす」は「食らわす」が変化した言葉で、「殴る」という意味を持ちます。 筑豊弁の力強いイメージを象徴する言葉ですが、もちろん日常会話で使われることは滅多にありませんのでご安心ください。
第9問:調子に乗ることを「とんぴんつく」
「あいつは、ちょっと褒めたらすぐ〇〇きね」。この〇〇に入る、お調子者な様子を表すユニークな筑豊弁は何でしょう?
A. にやがる
B. とんぴんつく
C. しゃーしい
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答え:B. とんぴんつく
【解説】 「とんぴんつく」は、「調子に乗る」という意味の非常にユニークな響きを持つ筑豊弁です。 「とんぴんはる」と言うこともあります。Aの「にやがる」も調子に乗るという意味で使われますが、「とんぴんつく」は筑豊らしさが際立つ表現です。
第10問:最上級の怒り「ぐらぐらこく」
「あいつの態度には、本当に腹が立つ!」この気持ちを、筑豊弁で最も強く表現した言葉はどれでしょう?
A. はらかく
B. せからしか
C. ぐらぐらこく
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答え:C. ぐらぐらこく
【解説】 「ぐらぐらこく」は、「(怒りで)頭がぐらぐらする」といったニュアンスで、猛烈に腹が立っている状態を表す筑豊弁です。 Aの「はらかく(腹を立てる)」よりも、さらに怒りの度合いが強い最上級の表現と言えます。
よくある質問
福岡の方言で一番難しいのはどれ?
一般的には、アクセントが独特で古語も残る「筑後弁」や、力強い表現が多い「筑豊弁」が、他の地域の人には難しく感じられることが多いようです。しかし、どの言葉も地元の人にとっては日常の言葉です。
博多弁で告白する時、なんて言うのが正解?
メディアで有名な「すいとーよ」は少し古風なため、現代では「好きっちゃん」や「好きやけん、付き合ってくれん?」といったフレーズの方が、より自然で気持ちが伝わりやすいでしょう。 (→プラン2の記事へ)
福岡県内でも言葉が違うのはなぜ?
博多、北九州、筑豊、筑後という4つのエリアが、それぞれ商人文化、本州との交流、炭鉱業、農業といった異なる歴史的・地理的背景を持っているため、言葉も独自の発展を遂げたからです。
総括・まとめ
福岡県方言クイズ、あなたは何問正解できましたか?
今回は、基本的な挨拶から地元民でも判断に迷うような難解な単語まで、福岡方言の多様性と面白さをクイズ形式でご紹介しました。
- 「なおす」は「片付ける」
- 「からう」は「背負う」
- 「かべちょろ」は「ヤモリ」
これらの言葉を知っているだけで、福岡県民との会話がより一層楽しくなるはずです。
方言は、単なる言葉のバリエーションではなく、その土地の文化や歴史が詰まった宝物です。
もし全問正解できたなら、あなたはもう立派な「福岡方言マスター」です。
福岡を訪れる機会があれば、ぜひ自信を持って地元の人々との会話に挑戦してみてください。
きっと、温かく迎え入れてくれることでしょう。